2025年 | プレスリリース?研究成果
リアルな触覚再現技術による、技能教育システム、心拍数共有アプリを開発しました ―体で感じる触覚の計測、編集、調整、再生が手軽に実現可能になります―
【本学研究者情報】
〇大学院情報科学研究科 教授 昆陽雅司
研究者ウェブサイト
【概要】
NEDOが進める「人工知能活用による革新的リモート技術開発プロジェクト」(以下、本事業)において、国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下、産総研)、国立大学法人東北大学、国立大学法人筑波大学、株式会社Adansonsは、2024年3月に発表した極薄ハプティックMEMSによる触覚デバイスと触覚信号編集技術を組み合わせることで、指先で触れる触覚情報を手首で計測して他者に伝えることを可能とする双方向リモート触覚伝達システムを開発しました。これを基盤とした実用例としてAR技能教育システムと心拍数共有アプリと、その性能を向上する技術を開発しました。
開発にあたり各者の役割は以下となります。
(1)リアルな触覚を再現するAR技能教育システムの開発(東北大学)
(2)疑似心拍振動による社会交流促進の実証と心拍数共有アプリの開発(筑波大学) (3)皮膚内部の歪み(ひずみ)を可視化する独自の触覚デバイス設計?評価技術の開発(産総研)
(4)自然言語を活用した人間とAIが双方向に"ネゴシエーション"する触覚信号分離/編集ソフトウェアを開発(Adansons)
今後、産総研、東北大学、Adansons、筑波大学は、本事業の成果を活用し、ものづくりで利用する技能体感教育システムの開発や、心拍数共有アプリのさらなる性能向上、および、汎用(はんよう)信号処理ソフトウェアの提供を進めます。これにより、これまで世代を超えて伝承が困難であった触覚を手軽に記録して共有できる社会の実現を目指します。

図2 振動体感を共有するAR技能教育システム
問い合わせ先
(研究に関すること)
東北大学情報科学研究科
応用情報科学専攻?人間-ロボット情報学
教授 昆陽 雅司
TEL: 022-795-7025
Email: konyo*rm.is.tohoku.ac.jp
(*を@に置き換えてください)
(報道に関すること)
東北大学タフ?サイバーフィジカルAI研究センター
電話:022- 752-2165
Email:tcpai*grp.tohoku.ac.jp
(*を@に置き換えてください)
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