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東北大学附属図書館所蔵資料の宮城県文化財指定について

【概要】

2024年8月22日、宮城県文化財保護審議会は、本学附属図書館所蔵の「類聚三代格」(るいじゅさんだいきゃく)を県指定有形文化財(書跡?典籍)に指定するよう、県教育委員会に答申しました。

類聚三代格は、平安中期の法令集であり、各地に伝わっている資料ですが、今回指定される本学所蔵資料は、これまで伝わっている資料の欠失部分を知ることができる唯一の写本です。同資料は文学博士狩野亨吉(かのうこうきち)の旧蔵書である「狩野文庫」(注1)に所蔵される1冊で附属図書館の貴重図書に指定されており、厳重に管理が行われています。

原本は原則として公開していませんが、「東北大学総合知デジタルアーカイブ(略称:ToUDA)」(注2)および国文学研究資料館の「国書データベース」にて画像を公開しています。

今後、本資料を基にした「類聚三代格」の復原が期待されます。

図1. 類聚三代格巻四の冒頭部分。資料の撮影は、国文学研究資料館の「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」(略称:歴史的典籍NW事業)により行われた。

【用語解説】

注1. 狩野文庫
約108,000冊からなる大コレクションである。和漢書古典を主体とする幅広い領域の資料を含み「古典の百科全書」あるいは「江戸学の宝庫」とも称される。

注2. 東北大学総合知デジタルアーカイブ(略称:ToUDA)
URL:https://touda.tohoku.ac.jp/portal/
東北大学が所蔵するデジタル資料を公開するシステム。2024年4月に公開した。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

東北大学附属図書館情報サービス課貴重書係
電話番号:022-795-5939
Email: etsu2*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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