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浅虫海洋生物学教育研究センターで国際臨海実習が行われました

7月5日から11日にかけて浅虫海洋生物学教育研究センターにて国際臨海実習(Shinkishi Hatai International Marine Biology Course 2024)が行われました。

この実習は、海外から講師を招き、海洋生物を使った研究を実践的に学んでもらうことを目的としたもので、前回の2022年に続いて2年ぶりの実施となりました。

今回は、講師に端脚類生物学の権威Anna Ja?d?ewska 博士(ウッチ大学、ポーランド)と、棘皮動物発生学の権威であるGary Wessel 博士(ブラウン大学、米国)を招き、海外から受講学生を募りました。

実習には、ヨーロッパやアジアの大学から7名の学生が参加し、端脚類生物学と棘皮動物発生学を学びました。参加者は、フィールドでの端脚類採集、形態観察による簡易同定、棘皮動物の卵や精子の採取方法、基礎的な胚の観察方法、組織化学染色法などを経験しました。

また、実習中には、東京大学大学院農学生命科学研究科の平瀬祥太朗博士による基調講演「Population genomics for Japanese coastal species: adaptive evolution and speciation」が行われました。

実験室での実習の合間には、センター近くの湯ノ島と鴎島での自然観察も行いました。実習最終日の成果発表会では、それぞれの関心に基づいた成果が発表され、各受講生の海洋生物への知識の充実が伺えました。

この実習が国際的な海洋人材の育成につながることを期待します。

ドレッジで底棲生物を採集する。このあと、実験室に移動し、採集したもののなかから端脚類を探す。

ウニ、ヒトデ、ナマコの受精と胚発生の様子を実体顕微鏡で観察。

問い合わせ先

生命科学研究科附属浅虫海洋生物学教育研究センター
TEL: 017-752-3388
Email: asamushi*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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