2018年 | プレスリリース?研究成果
超小型紫外線センシングSiフォトダイオードを実用化
【概要】
東北大学大学院工学研究科技術社会システム専攻 須川成利教授?黒田理人准教授の研究グループは、エイブリック株式会社(社長:石合 信正、本社:千葉県千葉市美浜区中瀬1-8)と共同で、UV-AからUV-Bまでの紫外線領域(*1)の紫外光を検知するシリコンを利用した紫外線フォトダイオード(*2)の量産化技術の開発に成功し、この度、実用化されました。
この量産化技術をもとに開発された新製品「S-5420」は、高感度フォトダイオードと低感度フォトダイオードの信号差分を取ることによりフィルターなしで可視光領域をカットし、紫外光成分の検知をすることができます。フィルターがないためアプリケーションの薄型化やフィルターによる光の減衰を防ぐことができます。また、小型の透明樹脂パッケージに搭載したことにより、ウェアラブル端末での設計自由度が広がります。
【語句説明】
(*1)UV-AからUV-Bまでの紫外線領域: UV-Aは315~400nm、UV-Bは280?315nmの波長帯
(*2)シリコンを使った紫外線フォトダイオード: シリコン半導体は汎用性が高く、シリコンを使ったセンサは将来的な回路の集積化や高機能化への発展性に優れています。
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